本記事はこんな疑問を解決します
- モグニャンってどんなキャットフード?
- モグニャンは本当にどの猫にも健康的なの?
- モグニャンに危険な成分は入ってないの?
モグニャンは、形式上は「全ライフステージ」「全猫種対応」のキャットフードであるものの、すべての猫に最適なキャットフードというわけではありません。
どんなキャットフードにも必ずメリット・デメリットが存在するんです。
はじめまして。3歳メスのスコティッシュフォールド(モモ)を飼っている、愛猫家のSatoです。
飼い猫のキャットフード選びは、とても気を遣いますよね。
僕も、愛猫の健康に良くしっかり食べてくれるキャットフードを探して、これまでに4種類のキャットフードを漂流しました。
現在のモグニャンに辿り着く以前は、いくら評判のいいフードを試しても、しっかり食べてくれなかったり、軟便になったりの繰り返し…。
どんなキャットフードにも、その時のライフステージや体調によって『合う猫』『合わない猫』があるんですね。
そこで、今回はモグニャンに含まれる原材料や成分から、モグニャンがどんな猫に適していて、どんな猫には注意が必要かを紹介していきます!
僕も猫の健康にいいフードとはどんなものなのか、かなり多くの信頼できる文献や書籍を読み漁りました。
モグニャンを愛猫に与えようか迷ってる方は、ぜひこちらを参考にしてください!
>>猫ちゃんがご飯を食べない!?少食な猫ちゃんの3つの理由と考えられる病気について
目次
モグニャンには何が入っているの?原材料と成分表がこちら!
モグニャンは、1日に必要な栄養バランスが調整された『総合栄養食』のなかでも、化学的な保存料や酸化防止剤をほとんど使用しない『プレミアムフード』に位置づけられているキャットフードです。
原材料、成分表はそれぞれ以下のようになっています。
【原材料】
白身魚63%、サツマイモ、エンドウ豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ
★モグニャンの成分表 | |||
粗たんぱく質 | 30.00% | オメガ6脂肪酸 | 2.95% |
脂質 | 16.00% | オメガ3脂肪酸 | 2.08% |
水分 | 7.00% | カルシウム | 0.62% |
粗灰分 | 6.00% | リン | 0.53% |
粗繊維 | 3.00% | マグネシウム | 0.12% |
ナトリウム | 0.30% | 代謝エネルギー | 374kcal/100g |
これだけ見てもいまいちピンと来ない方がほとんどではないでしょうか?笑
モグニャンが、他のキャットフードと比べてどこが違うかは、主に次の2点に集約されます。
- 穀物を一切使わないグレインフリーであり、肉(白身魚)を中心として猫にとって必要な栄養源を確保している
- 人工添加物を一切使用していない
つまり、肉食である猫本来の食生活に近い原材料と理想の栄養バランスを追求して作られているという点こそ、モグニャンの特筆点といえます。
そもそも猫にとって健康的な食事とは?キャットフード選びで重要な3つのポイント
モグニャンの成分表を見てみても、猫を飼いはじめの飼い主にとってはどんなフードが良いのかよく分かりませんよね。
実は、愛猫に最適なキャットフードを選ぶうえで重要なポイントは意外にシンプルで、次の3つの点に気をつけてあげるだけでいいんです。
- 全体的な栄養バランス&原材料の消化率・吸収性
- 健康に心配な添加物が入っていないか?
- 猫の嗜好性にも配慮されているか?
以下で詳しく紹介していきますね。
1.大事なのは全体的な栄養バランス&原材料の消化・吸収性
- 炭水化物(糖質、繊維質含む):45%
- タンパク質:35%
- 脂肪:20%
出典:環境省ホームページ
まず1つ目に見るべきは、フード全体の栄養バランスと消化・吸収性。
上記は、環境省が発表している『平均的なキャットフードに含まれている3大栄養素』です。
ここで注意してほしいのが、上記はあくまで標準的な猫用ドライフードに含まれる主要栄養素であり、推奨されている栄養バランスではないということ。
アスペクト社のデヴィッドテイラー著「家庭の猫の医学」によると、成猫の理想的な栄養バランスは、炭水化物が全餌量の33%以内、たんぱく質が25%以上、脂肪が25~30%ほどと記されています。
これは平均的なキャットフードの成分の割合と比べて大きく差があることが分かりますね。
つまり、日本で販売されている多くのキャットフードは猫の理想的な栄養バランスを満たしていないんです。
穀物主原料のフードは高炭水化物になりがちなので注意が必要
炭水化物とは、穀物などの植物材料に含まれる栄養素のことで、「糖質」と「繊維質」で構成されています。
猫はもともと肉食動物なので、炭水化物は大して必要とはせず、食中のたんぱく質や脂肪から必要な糖分とエネルギーを得ることができます。
むしろ、猫には炭水化物に含まれるデンプンの消化吸収能力が犬と比べて2.5倍も劣り、猫の小腸は炭水化物の吸収速度を調節することができないため、本来は積極的に与えるべきものではないんです。
それでも標準的なキャットフードに炭水化物含有量が多いのは、製造コストを抑えるために炭水化物を多く含む穀物を主原料としているのが最大の理由です。
イギリス ヨークシャーの獣医、デヴィッドテイラー氏も推奨するように、猫の食事中に含まれる炭水化物含有量は33%以内が理想的。
今のところ、炭水化物量が33%以上のキャットフードを与え続けても問題ないという論文もあれば、泌尿器系の問題や食物アレルギーを引き起こすリスクを高めるという論文もあり、その見解はさまざま。
ただし、猫の健康を一番に考えるなら、穀物を一切含まないことで炭水化物の割合を抑えられたグレインフリー(穀物不使用)フードが安心でしょう。
高炭水化物が原因でかかる病気を避けるならグレインフリーフードがオススメ
日本の法律では、キャットフードに含まれる炭水化物量を記載することは義務付けられていません。ただし、穀物を主原料としたキャットフードは高炭水化物になりがち。そのため、炭水化物の過剰摂取による病気のリスクが心配な方は、モグニャンのような穀物不使用のフードを選ぶのが賢明といえます。
猫のエネルギー源はたんぱく質と脂質。たんぱく質は植物性よりも動物性がベター
猫は1日のなかで必要なエネルギー源の多くを「たんぱく質」と「脂肪」から得るため、これらは猫にとってとても重要な栄養素です。
特にフードに含まれるたんぱく質に関しては、猫本来の食生活に近い動物由来のたんぱく質にするべきだとか、穀物由来のたんぱく質は栄養価が低いからやめるべきだといった議論をよく見かけます。
しかし、この点については誤解も多く、実は、動物性たんぱく質も植物性たんぱく質も、そこから得られるアミノ酸はほとんど同じもの。
つまり、両方とも『良質なたんぱく質』なんです。
そのため、動物性であれ植物性であれ、一番に考えるべきはフードに含まれるたんぱく質が猫にとって消化・吸収しやすいものかどうかということ。
猫はもともと肉食動物であるため、動物性たんぱく質の方が消化率は高いと言われてきましたが、現在では加工技術の進化によって植物性たんぱく質の消化性も格段に改善されています。
例えば、小麦グルテンを主原料に扱うロイヤルカナン社では、製造過程で余分な食物繊維や脂肪分を丁寧に取り除いてあるため、たんぱく質の消化率を90%以上に高めています。
とはいえ、やはり植物性たんぱく質の消化率は動物性たんぱく質に比べて劣る傾向があり、消化できずに体内に残留したたんぱく質は食物アレルギーの代表的な原因となります。
また、詳しくは後述しますが、猫の元気の源となる必須アミノ酸『タウリン』も植物性たんぱく質からは摂取できません。
これらのリスクを避けるなら、肉類からたんぱく質を得るグレインフリーのフードを選ぶのが安心です。
主原料が白身魚のモグニャンには消化・吸収率の高い動物性たんぱく質が豊富
モグニャンには主原料の白身魚(63%)から得られる動物性たんぱく質が豊富。そのため、たんぱく質を消化できないことで発症する食物アレルギーの心配がありません。また、全体のたんぱく質量も30%と高すぎず、アメリカ飼料検査官協会『AAFCO』が定める必要たんぱく質量(子猫30.0%以上/成猫:26.0%以上)の基準をクリアしています。
2.こんな成分には気をつけて!なるべく避けたい原材料と添加物
次に注目してほしいのが、フードに含まれる原材料と添加物です。
日本のペットフードに関する取り決めは世界的に見てもかなり遅れていて、ペット先進国であるアメリカやイギリスに比べて原材料や添加物への規制がまだまだ整備されていません。
そのため、長期的に摂取すると猫の健康面に悪影響を与える恐れのある原材料や添加物が含まれている可能性があり、フード選びの際には注意が必要です。
ただし、他サイトではある原材料や添加物の一面性だけを取り上げて「病気になるから止めるべき」などと指摘するような表現を度々見かけますが、その多くは科学的根拠に欠け、一概に断定できない場合もあります。
そのため、こちらでは「注意が必要」と表現します。
注意が必要な原材料一覧 ~4D(畜殺場廃棄物)~
【原材料への表示例】
動物性油脂(※動物の個別名が書かれていれば問題なし)、骨粉、ボーンミール、肉類副産物、動物性乾燥消化物、家禽類副産物、鶏肉副産物の消化物、肝臓腺粉、鶏副産物、乾燥レバー消化物、魚粉、魚類副産物、チキンパウダー、ビーフパウダー、ポークパウダー、フィッシュパウダー、チキンミール、ダックミール、サーモンミール、マグロミール、ツナミール、フィッシュミール、ミートミール、家禽ミール、etc
⇒ 簡単な見分け方:〇〇ミール、〇〇粉、〇〇パウダー、〇〇副産物、〇〇消化物など
4D材料とは、人間の食用には使用できない動物の「内臓」や「血液」、「骨」などを細かく砕いてキャットフードにした材料です。
「Dead(死んだ)」「Dying(死にかけの)」「Disabled(障害のある)」「Diseasd(病気にかかった)」の4つの要因のいずれかに当てはまる材料であり、病原菌を取り除くために散布された薬剤がフードに残留している場合があります。
ただし、4D材料の危険性については獣医によって見解がさまざま。
ペットフード安全法の基準を満たしていれば問題ないという意見もあれば、フードに残留した薬剤が癌やボツリヌス中毒、結核といった様々な病気の原因になるといった意見も見られ、賛否両論です。
とはいえ、4D材料による病気へのリスクはゼロとは言えないため、これらの原材料を使用したフードはなるべく避けた方が無難です。
注意が必要な添加物一覧
添加物名称 | 使用される目的 | 心配される症状 |
BHA・BHT | 酸化防止 | 発がん性が認められているほか、アレルギー性皮膚炎、脱毛などが報告されている |
エトキシキン | 酸化防止・防腐効果 | 毒性が強く、アレルギー性皮膚炎や目の炎症、肝臓・腎臓・生殖器の障害や発がん性の可能性がある |
没食子酸プロピル | 酸化防止 | 発がん性・肝臓の損傷・DNAの損傷などの影響を及ぼす可能性がある |
亜硝酸ナトリウム | 保存料 | 過剰摂取による下痢やチアノーゼ、意識障害などの中毒症状、発がん性の可能性がある |
ソルビン酸カリウム | 保存料 | 亜硝酸塩と同時摂取で化学反応を起こし、強力な発がん性物質を生成 |
プロピレングコール | 保湿・保存効果 | 脳や赤血球への異常、腎障害・肝障害、発がん性の可能性がある |
ビートパルプ | 繊維質の補填 | 薬剤処理で生成されることが多く、残留した薬剤によって消化不良・便秘を引き起こす可能性がある |
グリシリジンアンモニエート | 甘味料 | 肝臓や腎臓に異常を引き起こす可能性がある |
セルロース | 腸内洗浄 | エネルギー源として分解できないため食事の回数が増え、内臓や消化器官に負担をかける可能性がある |
塩/塩化ナトリウム(Na) | ミネラル補填・水分摂取の促進・嗜好性の向上など | 必要な栄養だが微量で十分。過剰摂取による心臓・腎臓への負担、脱水症状、高血圧などのリスクがある |
赤色○号・青色○号・黄色○号 | 着色料 | 長期的摂取によって発がん性、喘息や蕁麻疹などのアレルギー症状、染色体異常、赤血球の減少などのリスクがある。特に赤色2号、赤色102号、赤色104~106号は海外で利用禁止されている |
上記は長期的に摂取することで猫の健康へのリスクが心配される添加物です。
ただし、上記のような添加物も、安全性への十分な検証が繰り返され、製造過程で適切な処理が行われていれば必ずしも危険とは言えないのでしょう。
例えば、多くの獣医がオススメするキャットフード『ロイヤルカナン』にも多くの添加物が使用されていて、酸化防止剤のBHAと没食子酸プロピル、また4D材料の動物性油脂が含まれています。
しかし、ロイヤルカナン社の公式サイトでは、使用している添加物について以下のようにフォローされています。
- ロイヤルカナン製品に使用しているBHAの量を一生食べ続けたとしても健康に影響を及ぼすことはありません。
- ロイヤルカナン製品に使用している没食子酸プロピルの量を一生食べ続けたとしても健康に影響を及ぼすことはありません。
その一方で、ロイヤルカナンの原材料に含まれる4D材料の「動物性油脂」に関しては公式サイトでフォローされていなかったので、長期摂取による安全性については疑問が残ります。
いずれにせよ、上記のような添加物をなるべく含まずに製造されたキャットフードの方が安心して愛猫へ与えることができることに変わりはないでしょう。
モグニャンは4D材料・人工添加物が一切使用されていないキャットフードです
モグニャンは健康へのリスクが心配される4D材料、人工添加物を一切使用しないで作られたキャットフードです。品質を保存するために天然由来のビタミンEが使用されていますが、ビタミンEは毒性が低いため、これまでに猫が過剰症を引き起こした前例はほとんどありません。
3.最後はやっぱり嗜好性!愛猫が喜んで食べてくれるキャットフードを探そう
最後に、フード選びでやはり重要なのは嗜好性です。
どれだけ健康に配慮されたキャットフードでも、食べてくれなければ本末転倒です。
しかし、動物も人間と同じように好みがあることも事実・・・。
特に猫は好き嫌いに偏りがある子が多いため、好みのフードが見つかるまでは、3ヵ月に1度くらいの頻度でいくつか種類を試してみるのがいいでしょう。
フードを切り替えるときは1週間~10日ほどの期間を設けて、1日目は元々のフード90%・新しいフード10%、2日目は80%・20%…と、徐々に新しいフードへ移行していくのが基本です。
いきなりフードを切り替えてしまうと、猫の体に負担がかかって下痢や便秘の原因となったり、フードのニオイが変わったことを警戒して食べてくれない場合があるのでご注意ください。
また、発情期や環境の変化などによって一時的に食いつきが悪くなるケースもあるので、食べてくれない場合もしばらくは様子を見てあげましょう。
ただし、24時間以上(子猫の場合は12時間以上)まったく食べない状態が続けば、何らかの病気にかかっている可能性も考えられるため、すぐに病院に診てもらうことをオススメします。
猫は肉や魚を主原料としたフードを好む傾向があります
猫の主なエネルギー源である動物性たんぱく質はアミノ酸からできていますが、猫の舌はこのアミノ酸に反応するようにできています。そのため、猫の好むアミノ酸を豊富に含んだ肉や魚を主原料としたフードは食いつきが良い傾向にあるようです。ちなみに、モグニャンの主原料(63%)は白身魚であり、食いつきと健康の両立を最大限に追求したフードです。猫の偏食に悩んでいる飼い主さんは一度試してみる価値があるのではないでしょうか?
10日間の食いつき・猫の体調変化を
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モグニャンはすべての基準を満たしたキャットフードだから安心
ここまで紹介してきたとおり、モグニャンは下記のように、フード選びで重要な4つのポイントをすべて満たしています。
- グレインフリーで猫が消化できない高炭水化物を回避
- 猫の消化・吸収しやすい良質な動物性たんぱく質が豊富
- 4D材料、人工添加物を一切使っていない
- 猫の食いつき(嗜好性)も最大限に追求している
そのため、基本的にはすべての猫に適した優良なキャットフードと言えます。
特に、次で紹介するような猫にとっては、より効果的な栄養源として与えることができるでしょう。
特にこんな猫には効果的!モグニャンが「合う猫」
穀物不使用&低アレルゲンの白身魚で、アレルギーが心配な猫に最適
とうもろこしや小麦、大麦といった穀物は猫の食物アレルギーの代表格です。
特に、猫は生後6ヶ月~2歳くらいの時期にアレルギーを発症することが多く、下痢や血便、発熱、かぶれや発疹、脱毛といった症状があらわれます。
アレルギー体質の猫には、穀物を一切使用していないモグニャンは最適なフードと言えます。
また、肉類や乳製品、卵なども同じアレルゲンとなり得ますが、モグニャンの主原料である白身魚はアレルギーになりにくい食材として知られています。
あらゆるアレルギーへの可能性を最小限に抑えている点こそ、モグニャンの最大の魅力でしょう。
栄養がたっぷりと必要な成長期の子猫にも合う
子猫の成長期において、たんぱく質は骨や筋肉の成長にとても重要な役割を果たします。
AAFCO(米国飼料検査官協会)によると、子猫に最低限必要なたんぱく質量は30%以上。
たんぱく質は植物由来からでも得られますが、子猫への消化・吸収性に配慮するのであれば、モグニャンの新鮮な白身魚をふんだんに使った良質な動物性たんぱく質は見逃せません。
毛の艶が悪い、栄養不足ぎみの猫ちゃんへ
たんぱく質は、猫の皮膚や被毛を作る材料にもなります。
そのため、消化・吸収性に優れた豊富な動物性たんぱく質を摂ることは皮膚や被毛の健康維持に欠かすことができないんです。
モグニャンには全体の30%が白身魚の動物性たんぱく質で占められています。
そのため、毛艶の悪い栄養不足ぎみの猫への効果的な栄養配給になるでしょう。
魚介類に多く含まれるタウリンはパワーが必要な猫に最適
体の中ではたらく20種類のアミノ酸のうち、多くは体内で合成することが可能です。
しかし、必要量を体内で合成することができないために食事から摂取する必要のあるものを『必須アミノ酸』といいます。
猫の場合、この必須アミノ酸は11種類あり、ほとんどは一般的な食事から得ることができるのですが、必須アミノ酸の一種であるタウリンは動物性たんぱく質からしか十分に得ることができません。
タウリンが欠乏すると心筋症や免疫機能不全、成長遅延、繁殖機能低下といった様々な障害を誘発してしまいます。
一般的に、タウリンは魚介類の食材に豊富に含まれていると言われています。
特にモグニャンの主原料である白身魚のタラには、100gにつき135mgものタウリンが含まれていて、心臓への優れたサポート効果や強い抗酸化作用が期待できるフードとして注目されています。
タウリンの摂取は成長期や妊娠・授乳期、疾病時、高齢期の猫へ推奨されており、通常よりもパワーが必要な時期の猫へサポートしてあげたい栄養素といえます。
抜群の嗜好性の高さは、好き嫌いの多い猫ちゃんにも試す価値あり
モグニャンは、「猫の健康と食いつきを最大限に追求」というコンセプトのもとに開発されたキャットフードです。
特に、主原料である白身魚には猫が好むアミノ酸の一種であるグリシンが豊富に含まれており、このアミノ酸に対して猫の舌は敏感に反応します。
そのため、愛猫の激しい好き嫌いに悩みを抱えている飼い主さんも、一度試してみる価値は十分にあるでしょう。
ちなみに、僕の家で飼っている猫も小食かつ好き嫌いの激しい子だったのですが、モグニャンはしっかりと食べてくれています。
実際に10日間かけてモグニャンを与えている様子を動画に撮って紹介していますので、食いつきが気になる方はぜひご覧くださいね。
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【動画付きレビュー】モグニャンの悪評は本当?10日間与えた猫の体調変化をまとめた全記録を紹介する
愛猫にはいつまでも元気でいてほしい。だから、危険な原材料や添加物が入っていない、安心して与えられるキャットフードを選んであげたい。 猫を愛する飼い主さんにとって、愛猫へのキャットフード選びはしっかりと ...
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ダイエットが必要な肥満気味の猫ちゃんへ
たんぱく質には筋肉を維持しながら、満腹感を持続させる効果があるため、減量時や適正体重を維持したいときに積極的に摂るべきとされています。
人間の場合は脂質の低い食材がダイエットに効果的とされていますが、猫の場合は低脂質だと満足感を十分に得ることができず、余計に食べ過ぎてしまうことがあるんです。
一般的に、猫のダイエットに最適な栄養比率は「たんぱく質3:脂質2」と言われています。
モグニャンの場合は「たんぱく質30%:脂質16%」と理想的な比率に近く、減量が必要な猫にもぴったりなキャットフードといえます。
モグニャンは尿がアルカリ性に傾きやすいという声もありますので、尿路結石の兆候のある猫には不向きなフードといえます。
詳しくは次の「モグニャンの合わない猫」で説明していきますね。
モグニャンが「合わない猫」もいる?こんな猫には注意しよう
モグニャンは健康的な猫に必要な栄養バランスをしっかりと考えられた「総合栄養食」ですが、すでに疾患を持っていたり、病気の危険因子を持っている猫に対しての「療法食」ではありません。
健康状態が良好な猫へ与えるぶんにはまったく問題ありませんが、以下に当てはまる猫にモグニャンを与える場合には注意が必要です。
普段あまり水を飲まない・塩分摂取量の多い猫
普段あまり水を飲まない猫や、塩分を多く含んだおやつを頻繁に与えている猫にモグニャンを与える場合は注意が必要です。
というのも、一部の飼い主さんによると、モグニャンを与えると尿がアルカリ性に傾くという声があります。
一般的に、フード中のカルシウム・リン・マグネシウムといった『ミネラル成分』を過剰に摂取すると、尿が高いアルカリ性数値を示して尿路結石の1つの原因となります。
ただし、尿路結石の原因はほかにも水を十分に摂っていないことで尿が濃くなったり、塩分(ミネラル)を多く含むおやつの与えすぎなど、さまざまな要因が重なることで引き起こします。
モグニャンに含まれるミネラル成分は他のフードと比べて決して過剰というわけではありませんが、尿がアルカリ性に傾きやすいという声がある以上、水分補給や塩分の過剰摂取には気をつけた方がいいでしょう。
例えば、水をあまり摂らない猫に対しては、おやつを水で溶かして与えたり、水分量が80%以上のウェットフードを取り入れることでたっぷりと水分補給してあげることで、効果的な尿路結石対策になります。
尿路結石の注意点を確認しておきたい方は、下の記事も参考にしてみてください!
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腎臓病を患った猫や腎機能の衰えたシニア猫には負担となる場合も
腎機能が低下している猫へは、高たんぱくフードが腎臓へ負担をかける場合があります。
そのため、腎臓病を患った猫にモグニャンは適切ではなく、腎機能が衰えはじめるシニア猫については一度かかりつけの獣医師に相談することをオススメします。
基本的に、腎臓病に対する療法食はタンパク質とリンを抑えたものが適切です。
とはいえ、腎臓病と診断されたわけでもない猫に腎臓病の療法食を与えるのは、健康的な体を損なう原因になります。
肝臓が弱っていない猫に対しては、良質なたんぱく質を十分に補給することで猫の腎臓や皮膚に必要な栄養が補われることも分かってきています。
シニア猫を飼っていて、愛猫にモグニャンを与えてもいいか悩まれている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。
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【要注意】モグニャンは腎臓病のシニア猫にはNG!それでも予防に最適と言われる4つの理由
愛猫が年を取ってくると、そろそろキャットフードも健康に気を遣ったものに変えてあげたいと思う飼い主さんは多いのではないでしょうか? というのも、猫は7歳になる頃からシニア期に入り、この年代から徐々に腎機 ...
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モグニャンが「最適な猫」と「注意するべき猫」のまとめ
いかがだったでしょうか?
モグニャンは猫にとって健康な身体をつくるための基準を満たしたキャットフードであり、すべての健康的な猫へ安心して与えることができるフードであることをお伝えしました。
特に、以下のような猫には効果的なキャットフードであることも分かりましたね。
- 穀物アレルギーの猫や、アレルギー症状が心配な猫に
- 栄養がたっぷり必要な子猫や、栄養不足ぎみの猫に
- 成長期や妊娠期・授乳期、疾病時など、いつもよりパワーが必要な猫に
- 好き嫌いの激しい猫や、偏食な猫に
- ダイエットしたい肥満気味の猫に
ただし、普段から水分摂取量の少ない猫や、塩分摂取が過剰気味の猫、また腎機能が弱っている猫に与える際には注意が必要です。
愛猫にモグニャンを与えようか迷われている方は、ここまで紹介してきた条件がしっかりと合っているかを確認し、愛猫がいつまでも健康的に、喜んで食べてくれるキャットフードを選んであげてくださいね。
10日間の食いつき・猫の体調変化を
\ 収録した動画で紹介 /