元気で健康な猫ちゃんのうんちは、通常しっかりと固まっていて形があるものです。
ただ、一緒に生活していると猫ちゃんが時々お腹を下すのを経験される方も多いと思います。
今回は、猫ちゃんがお腹を下してうんちが緩くなる原因と注意点、その際の対処法についてご紹介させて頂きます。
本記事はこんな疑問を解決します
- なんで下痢になるの?
- 原因は何が当てはまる?
- 生理的または病的な原因はどんなケースが多い?
目次
注意すべき猫ちゃんのうんちの特徴とは?
では、具体的に気をつけなければならない、うんちの特徴をご紹介します。
ドロドロとして、形のない下痢便
水分を多く含んだ便で、消化管の吸収不良が疑われます。普段と比べて1.5倍以上水分を含んでいるため、水様下痢が続くと脱水してしまいます。
形はあるものの、粘液が付着した便
水様便ほどではないものの、通常よりも水分を多く含んでいます。また便と一緒にゼリーのような粘液がお尻から排出されることがあります。この場合も、続くことで脱水してしまうため注意が必要です。
血便や血液が付着している便
血が混じった便であり、お尻に近いところで出血している場合には赤い血(鮮血)が付着しています。また、お尻から離れたところ(胃や小腸など)で出血していると、血液が酸化することで黒く変色するため、全体的に真っ黒な便をすることがあります。
何度も便をしようと力んでも便が出ない
このような仕草を“しぶり”と呼びます。しぶりが見られた場合にも、大腸の動きが悪くなっていることが疑われます。うんちの見た目と一緒に注意したい猫ちゃんの仕草です。
食欲の低下や嘔吐が見られる
また、うんちの変化に加えて、ご飯を食べようとせず、吐き戻しが見られる場合には要注意です。胃から大腸にかけて広範囲の消化管に異常が生じている可能性があります。
うんちが緩くなる生理的な理由
まず、最初に猫ちゃんは健康であっても時々お腹を下してしまうことがあります。
一度緩いうんちをしてしまったからといってすぐさま病気を疑ったり、動物病院に連れて行く必要はないかも知れません。
キャットフードを変更した、新しく与えたご飯やおやつがある
猫ちゃんはご飯に飽きやすい性格をしているもの。いつものキャットフードから変更した場合や、与えた経験のないご飯やおやつを食べさせることもあるでしょう。しかし、普段のご飯に慣れているお腹は新しい食べ物にびっくりし、一時的にうんちが緩くなり下痢をしてしまうことがあります。
参照元:モグニャン公式サイト
ストレス
また、猫ちゃんはストレスに敏感な動物です。環境の変化や動物病院の受診などが原因でストレスを感じお腹を下してしまうことがあります。もし何か心当たりがあり、取り除けるものであれば出来るだけストレスを感じないよう工夫することで改善が得られることでしょう。
うんちが緩くなる病的な理由
以上お話しした注意点に該当する場合には、病気などによってうんちが緩くなってしまっている可能性があり、動物病院への受診を考えましょう。
その際にどのような病気が疑われるのか、ご紹介したいと思います。
大腸炎
さまざまな理由で消化管に炎症が生じることがあります。食事やストレスが原因のことが多いですが、原因を特定できない場合も少なくありません。対症療法を受けていても改善がない場合には、詳しく調べるために内視鏡検査が必要になる可能性があります。
食物アレルギー
猫ちゃんも体に合わない食べ物が存在する場合があります。食物アレルギーを発症したことが疑われる場合には、低アレルギー食や今までに食べたことのないタンパク質でご飯を作らなければなりません。
誤飲や誤食
ビニールや紐、布など消化できないものを飲み込んでしまうと、胃や腸管内にあることで消化不良を引き起こします。また、猫ちゃんが口にすると中毒を引き起こすもの(ネギ類、ユリ、チョコレートなど)も下痢の原因となり得ますので注意が必要です。猫ちゃんが自由に歩き回れる範囲に置いておかないで下さい。
消化管内寄生虫
お腹の中に回虫やコクシジウムといった寄生虫が存在すると、下痢などの症状が見られることがあります。お外に出る猫ちゃんや、野良の状態から保護された子に比較的多く見つかります。同時に吐きや下痢をすることもあるため、疑わしい場合には動物病院で便検査を受けましょう。
うんちが緩くなった時の対処法
猫ちゃんはストレスなどの生理的な要因から、一時的にうんちが緩くなってしまうことがあります。
まずは、新しいご飯に変えた場合は元のご飯へ戻す、ストレスを受けないよう環境を改善させましょう。
このような対応をしても改善が得られない場合や、注意すべきうんちの特徴に当てはまる場合、症状が3日以上続いている場合には動物病院に相談しましょう。
その際に、排泄して時間が経っていないうんちがあると検査をしてもらうことができます。
ビニールなどに入れて分けておきましょう。
まとめ
今回、猫ちゃんのうんちが緩くなった場合の原因や対処法をご紹介させて頂きました。
特に「どんなうんちをどのくらいの期間しているのか?」「普段とどう違うのか?」などは動物病院を受診された際に病気の有無を判断するヒントになりますので、メモしておくことをオススメします。
また、スムーズに便検査を受けられるように、できれば便も持って受診できるようにしておくと良いでしょう。
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